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​M House+Atelier

Sector

新築

Location

神奈川県大磯町

Year

2023

Contruction method

​木造伝統工法(小舞土壁)

​アトリエ RC壁式

Photographer

​Keiko Chiba

・・・はじめて現場を訪れた日は、春の嵐

「春の嵐は幸運を運んでくる」という、

  昔見た映画の好きなセリフをふと思い出しました・・・

敷地は、大磯町と平塚市にまたがる古代から信仰の対象となった歴史ある山「高麗山」の麓、穏やかな集落の中にあります.

風で樹々がざわめき、鳥の囀りが響き渡る、神聖で力のある場所と感じました.

​ここに移住するクライアントが、集落の自然や暮らす人々の中に自然と馴染んでいけるようにと設計を進めていきました.

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終の住処となることも想定し、居間や書斎、玄関は、

あえて室内から窓越しに道ゆく人の気配を感じられる位置に設けています.

玄関の天井高さを抑えることで、居間に足を踏み入れた際の吹抜けの広がりをより一層引き立てるよう仕掛けました.

構造は、戦前まで日本の木造建築の主流であった「貫工法+小舞土壁」を取り入れました.

敷地における太陽や月の動き、風の流れを読み解き、土壁の持つ断熱・蓄熱・放熱のちからを活かせるよう配置しています.

寒い季節には、居間に設けた薪ストーブの熱が土壁にたくわえられ、家全体が柔らかなあたたかさにつつまれます.

工事の途中には、竹小舞の隙間から光が差しこんだり、

日が暮れると現場の灯りが灯篭のように外を照らしたり...、それをクライアントと職人と一緒に見て楽しみました.

 

....「ああして作った、こういう景色があった」と、物語を描き進めるように形になっていくのです.

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1階の食堂・居間から、中2階の家事スペース・書斎、そして2階の寝室へと、段差(スキップフロア)を利用して緩やかにゾーニングを分けました.

階段脇のところどころに3段分の腰掛けスペースを設けており、日常のふとした瞬間にゆったりとした時間が生まれたらと願っています.

朝日、夕陽、夜には月の満ち欠けと星を楽しめる位置に窓を配置したことで、不思議と心地よい風の通り道も生まれていくのです.

離れのアトリエは、クライアントの陶芸制作の場です.

敷地の制約上、構造はRC壁式(打放し)を採用していますが、

建具や造作家具等を無垢板を用いることで、

空間に柔らかい表情が生まれてきました.

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